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フィンランド・メソッド入門

フィンランドメソッド本.jpg「図解 フィンランド・メソッド入門」(北川達夫著・経済界)は少し前に買ってあったのですが(初版第1刷2005年/第14刷2008年)、フィンランドの小学生が受ける国語教育での方法論を中心に書いてある薄い本(100ページもないもの)で、フィンランド・メソッドの入門ガイドブック的に読み易くまとめてあります

①発想力、②論理力、③表現力、④批判的思考力、⑤コミュニケーション力 と段階的に力をつけていく具体的な方法が記してあります。

同書をあらためて読んでの感想を以下に。

フィンランドの学力の高さは、国際学力調査でトップにランキングされたことにより知られるようになりましたが、同調査でランクダウンした日本にとっては、真の学力=自立し学び続ける力を身につけ、それをコミュニケーションにより仲間とともに自らの生活~社会作りに役立てるために大いに参考になる手法です。

ここでいう国際学力調査は経済協力開発機構(OECD)が3年に一度行なう世界統一学力テスト「PISA」のこと。文部科学省によるウェブサイトURLはコチラ、経済協力開発機構の英語版ウェブサイトURLはコチラですが、見比べて気づいたことに、このテストの名称の日本語訳が「生徒の学習到達度調査」となっており、少し違和感を覚えます。

日本では「学習到達度」というと、どれだけの知識や応用力が習得できたかというニュアンスが強く、PISAのいう学力とは異なります。今、応用力といいましたが、それも現状では試験対策向けの限定的なものが大半です。

PISAが目指しているのは、「将来社会に参画する基本的な知識と手法が身についているか義務教育修了直前の生徒に問い」、「それら身につけさせる教育のあり方を考える」ことです。いわゆる未来の学力を見るこのテストを、「学習到達度」という言い方でまとめてしまえない訳です。

ちなみにPISAはProgramme for International Student Assessment=直訳すると国際生徒評価プログラム)の略。PISAのウェブサイトは、

Are students well prepared for future challenges? 生徒達は将来生き進んでいくための準備ができているだろうか? 

という書き出しからはじまることからも、この調査の意義が感じ取れます。